開業1年目ブログ【行政書士リライサポート事務所】

-R7.6に行政書士事務所を開業した40代女性の開業1年目奮闘記-

自宅開業以外の選択をするならこんな場所② #開業まで‐13日

160日後(4月1日)に行政書士事務所を開業したい40代の女性が、目標達成に向けた日々を綴るBLOGです。 今日で#開業まで‐13日!

こんばんわ。関東は雨の日曜日でした。少し肌寒く感じましたね、花粉もスギからヒノキに移ってきたのか私はだいぶ楽になってきました。でも我が家の息子はヒノキ花粉もひどいようで毎日目が痒いと嘆いています。ヒノキも舌下免疫療法の薬が出ないかな〜と思っています。

 

さて、今日は前回の続きで自宅開業以外を選択するなら・・と私自身が検討した場所について書いて行きたいと思います。

前回の記事はこちら

 

rely-support.hatenablog.jp

候補にあげていた場所のおさらい!(3つあります)

・シェア(レンタル)オフィス

・インキュベーション施設

・賃貸オフィス

今日はその中で二番目の「インキュベーション施設」について書いて行きたいと思います。

インキュベーション施設って何?

まずはここから入りたいと思います。聞いたことがあるような、ないような・・そんな方も多いかもしれません。ちなみにインキュベーションという言葉の意味は英語の "incubation" に由来し、元々は「抱卵」や「孵化」を意味するようです。

インキュベーション施設とは・・

起業家やスタートアップ企業を支援するための施設です。事務所スペースを提供するだけでなく、専門家による経営アドバイスコンサルティング等事業の継続に必要なサポートを受けることができます。また、スタートアップ企業同士での情報交換や人脈作り等も可能です。

すごく魅力的な場所ですよね?起業する方のためにある施設です。私自身は前職が某経済団体にいたためインキュベーション施設の存在は知っており、離職の前から自宅近くにインキュベーション施設がないかどうかチェックはしていました。自分の中では自宅外で開業する場合の「本命」先だっと言えます。

インキュベーション施設を利用するメリット

インキュベーション施設は起業家を支援する施設だと説明しましたが、そのため他にもメリットがあります。

・低コストでオフィスを利用できる: 一般的な賃貸オフィスよりも安価な料金で利用可能。

・設備が整っている: デスクと椅子はもちろんのこと会議室や、ネット環境、複合機等事業に必要な環境が準備されている。

 

これは、シェアオフィスのメリットとも共通する部分ではありますが、インキュベーション施設の場合は、その広さに対して賃料がシェアオフィスより安いと私は感じています。シェアオフィスでよくある一人用のデスクとチェアのみの個室ではなく、ある程度の広さが確保できる施設も多いので、懸念事項であった行政書士の事務所要件の部分もクリアできる可能性が高くなります。(場所に依ります)

この時点でインキュベーション施設は前回書いたシェアオフィスのメリットの4/5は満たしていると同時に+αのメリットもあると思っています。

 

ただ、目的を持って設立された施設ゆえに注意事項もあります。

インキュベーション施設を利用するデメリット

施設によっては、利用できる期間に制限がある。

インキュベーション施設は起業、スタートアップの方向けの視線施設なので、起業から数年経ち経営も軌道に乗った後は、卒業し独立して運営していくことが求められます。そうすることでまた新たなスタートアップ企業が入居でき、施設の新陳代謝がされるという仕組みです。そのため、自身のタイミングではなく決められた期間で施設から強制的に退去しなくてはいけないため、数年後自身の事業がどうなっているか見当がつかない起業の段階ではそれを不安に感じる方もいるかもしれません。

開業場所を選べない

インキュベーション施設は複数の市区町村に存在しますが、シェアオフィスのように立地の良い場所にあるとは限りません。また、自身の開業したい地域にあるかどうかも分かりません。士業は比較的場所を選ばずにできる商売ではあるかと思いますが、開業する場所を問わずに起業ができる業種は案外限られているかもしれません。

空きがあるあどうかはタイミング次第

これもまた重要な部分ですが、通常インキュベーション施設は事務所(部屋)数に限りがあります。シェアオフィスに比べ少し広めの個室がある場合は尚更かもしれません。その事務所に空き室があるか、満室の場合は、入れ替わりの時期と自身が入居したいタイミングが合うかどうか、正直運次第と言えるかもしれません。

入居にあたり審査がある場合も

インキュベーション施設は起業したての方にはメリットが大きいため、人気があると思います。特に賃料が安いというのは初期投資を低く済ませることができるため売上が作りにくい起業段階ではかなり魅力的です。そのため、入居にあたり事業計画等を提出し入居可能かどうかの審査を受ける場合もあります。施設の目的からすると当然なことかもしれませんが、そういった書類を作成する必要があるということも頭にいれておいた方が良いと思います。

 

ここまでインキュベーション施設を利用するメリット・デメリットを書いてきましたが、実際にどんなインキュベーション施設がどこにあるのか見ていきたいと思います。

 

インキュベーション施設はどんな場所にある?

インキュベーション施設を調べる際に私が参考にした主なサイトはこちらです。

①中小機構のHPに記載されている施設

関東は7施設

空室情報検索(関東) | 全国のインキュベーション施設 | 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

②東京都が行う民間事業者等による創業支援(インキュベーション)施設の事業計画のうち、一定の基準を満たしたものを認定しているインキュベーション施設。

都内約60拠点

認定インキュベー認定インキュベーション施設|インキュベーションオフィスション施設|インキュベーションオフィス

 

③各市区町村で検索にヒットした施設

上記のインキュベーション施設には該当しない場合でも市区町村で同様の目的を持った施設を運営している場合がありますので、ネットで調べてみると良いと思います。

検索ワードとしては、「○○市 インキュベーション施設」「○○市 スタートアップ施設」「○○市 創業支援施設」 等です。

開業を希望していている市区町村のHPから創業支援関係の情報を調べてみるとヒットする場合もあるかもしれません。

私が調べた具体的な施設は?

私は東京寄りの千葉県住みなので、その辺りのインキュベーション施設を調べました。やはり東京都は軒数が多く都心に行けば行くほど選択肢も増える印象です。自宅からだと千葉寄りの23区(江戸川区葛飾区)であれば通勤時間もあまりかからずに済むので検索の視野に入れていました。

葛飾区の創業支援施設

創業支援施設 | 葛飾区創業支援事業ホームページ

松戸市のスタートアップオフィス

松戸スタートアップオフィス|松戸市運営のレンタルオフィス・コワーキングスペース・サテライトオフィス | 松戸スタートアップオフィス|松戸市運営のレンタルオフィス・コワーキングスペース・サテライトオフィス

市川市のインキュベーションルーム

インキュベーションルーム - NPO法人いちかわ ライフネットワーククラブ

船橋市のインキュベーション施設

ベンチャープラザ船橋 | 全国のインキュベーション施設 | 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

 

⑴は②、⑵⑶は③、⑷は①の方法で検索しました。

その中でも私が気になったのは⑴と⑶です。

葛飾区の創業支援施設に関して

こちらは新小岩駅から徒歩10分ほどかかりますが、元々小学校だった場所を利用しています。何と言っても広くて賃料が安いです。月額29,300円で約34平米の広さがあります。入居者募集にあたり説明会もあります。

入居の要件は

次の事業を創業予定又は創業後5年未満であるもの
*研究開発型の事業
*新たな分野の開拓を図る事業
*区内の雇用又は取引の拡大に寄与する事業

とされており、事業計画書の提出や審査もあります。入居は二年間ほどと期限もあります。行政書士業務がこの要件に該当するかは明確ではありませんが、全く当てはまらないとも言えないと思います。

市川市のインキュベーションルームについて

こちらは本八幡駅から徒歩1分で立地も良いです。賃料は40,000〜で共益費に10,000円かかるとのこと。広さは平均4.2㎡とのことなので、狭いながらも一人で起業するには十分かと思います。駅チカでこの賃料はやはり安いですよね。

入居の要件は

*事業計画(ビジネスプラン)の提出をしていただき、発展性のある事業計画であると評価された方

とされており、入居期間は1年更新とのことで特に期限は決められていないようです。

 

どちらの施設も起業者向けの支援や相談を行っており、同じ目的を持った入居者とコミュニケーションを取りながら事業を始める事ができます。

 

メリットの多いインキュベーション施設を選択しなかった理由

初期投資の費用面の話だけ言ってしまえばもちろん自宅開業が一番低コストですが、事業を軌道に乗せるという最大の目的を叶える意味ではインキュベーション施設は近道なのかなと感じていました。私自身周りに相談する方もいないですし、最近まで長年会社勤めをしていたため起業に対しての不安や心配は尽きません。それでも結局自宅開業を選んだには理由がありました。

⑴都内で開業する場合は、東京都の行政書士会に加入の必要がある。

行政書士の登録は都道府県単位になっているため、都内で開業する場合は東京都の書士会に登録する必要があります。千葉県であれば千葉県行政書士会です。これの何が気になるのかと言うと、葛飾区の創業支援施設に何とか審査を通過した場合、施設への入居は2年になのでその後また別の場所で事務所を構える必要があります。そのまま同地域で事務所を探して賃貸すれば良いのですが、やはり千葉県内で事務所を構えたいとなった場合には、千葉県行政書士会に入り直す必要があるという部分です。入り直すということはまた登録費用を支払い(約35万)登録申請をするということです。2年はきっとあっという間に過ぎてしまいます。事業がどう成長しているかわかりません。自分の適当なタイミングで事務所の所在地を選択することが出来ないというのは今の私にとってはネックに感じてしまいました。

⑵入居のタイミングが合わない(現在満室)

もうひとつの選択肢にあった市川市のインキュベーションルームですが、こちらは期限が決まっているわけではないため、上記の葛飾区のように、4月・10月頃に数件空きが出るというような見込みが分かりません。実際問い合わせしたところ現在満室で、いつ空くというのが分からないため募集があればHPに載せますという回答でした。そうなるとやはり自分の開業のタイミングで事務所に入居する事ができないため難しいと思いました。こちらの施設に関しては引き続き空きのチェックはしたいと思っています。

 

 

長くなりましたので本日はこの辺りで。また続きを書こうと思います。

 

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